医療先進国と呼ばれるアメリカやオーストラリア、ヨーロッパでは、ピラティスは「運動メソッド」という枠を越え、医療とセットで使われるリハビリの一部として広く浸透しています。
一方、日本では“美容・ダイエットのためのエクササイズ”というイメージがまだ強く、医療現場での活用は限定的です。
本記事では、海外と日本の違いを、ピラティス専門トレーナーの視点からわかりやすく解説します。
■ 海外では「ピラティス=医療ケアの一部」
アメリカやオーストラリアでは、理学療法士(Physical Therapist)がピラティスの資格を持つケースも多く、
病院・クリニックの中にリフォーマーやタワーがずらりと並んでいます。
● 医師・理学療法士がピラティスを処方する
慢性腰痛、肩の痛み、股関節の可動域不良、産後ケアなど、
筋骨格系の悩みに対して**「まずピラティスをしよう」**と医師が勧める文化があります。
これは、
- 関節に負担をかけずに動ける
- 骨・筋肉・呼吸への理解が深まる
- 筋力だけでなくバランス・コントロールを改善できる
といったピラティスの特性が、医療的効果と相性が良いためです。
● 保険が適用される国もある
オーストラリアでは、ピラティスを含む運動療法が保険適用になるケースもあり、
「治療の一部」として社会に組み込まれています。
■ 一方、日本では?
日本では、ピラティスはまだ「運動スクール」「習い事」という認識が強く、
医療と密接に連携した運用は一般的ではありません。
● 理由①:医療とフィットネスの距離が遠い
日本では、医師・治療家・トレーナーが連携する仕組みが少なく、
それぞれが独立してサービスを提供しているため、患者が「治療→運動」という流れを作りづらい状況です。
● 理由②:ピラティスの専門スキルのばらつき
海外では、医療従事者がピラティス資格を取得していることが多いですが、
日本では「誰でも短期間で資格を取れてしまう」スクールも多く、
身体評価・リハビリの知識が十分でない指導者が一定数存在します。
● 理由③:保険制度の違い
日本では、予防や運動療法に保険が使えないケースが多いため、
どうしても「治ったらそこで終わり」という考えになりがちです。
■ では、日本のピラティスは海外のようにならないのか?
実はここ数年で、医療分野とピラティスの距離は確実に縮まっています。
- 整形外科がピラティスを導入
- リハビリ後の「動作トレーニング」として活用
- 産後ケアとして助産院・整体が導入
- トレーナーが解剖学を学ぶ流れが強まる
特にマシンピラティスの普及により、
高齢者・体力のない方・運動初心者でも安全に取り組めるため、
医療とフィットネスの橋渡しとして注目されています。
■ 専門トレーナー目線での“海外との大きな違い”
Pilates MUSEにも海外経験のあるお客様が多く、
皆さんが口を揃えて言うのは次の3つ。
① 海外は「痛みの原因」を徹底的に分析する
アメリカのPTは姿勢・動作・筋力バランスを事細かに測定し、
ピラティスを含む運動療法のプログラムを細かく処方します。
日本では、まだここまで行っているスタジオは少数です。
② 海外はレッスン中の“説明量”が多い
- なぜこの動きをするのか
- どこの筋肉に働いているのか
- どのような変化が起きるか
こうした解説をしながら進めるため、理解が深まり、身体の使い方も定着しやすい傾向があります。
③ 海外は目的によってクラスを完全に分ける
- リハビリ向け
- アスリート向け
- 産後ケア
- 高齢者向け
専門性が高く、無理のない環境で効率よく改善していけます。
■ Pilates MUSEが取り入れている“海外式アプローチ”
Pilates MUSEでも、海外の医療ピラティスの考え方を積極的に取り入れています。
- 姿勢・可動域・動作チェックを最初に実施
- 骨・筋肉の使い方を言語化しながらレッスン
- 痛み改善・姿勢矯正など目的別プログラム
- 少人数制でフォーム修正を徹底
- 無理のない負荷設定で安全性を確保
「運動が苦手でも、痛みがあってもできるピラティス」を提供することが、
医療とフィットネスをつなぐ第一歩だと考えています。
■ まとめ
海外では、ピラティスは“治療の延長”として広く普及し、
医師や理学療法士が積極的に活用するメディカルメソッドです。
日本でも近年ようやく医療・整体・トレーニングの垣根が低くなり始めています。
正しく身体を理解し、安全に動く環境を整えることで、
ピラティスは美容だけでなく、痛み改善・機能向上に大きな力を発揮します。
京都・四条大宮のPilates MUSEでは、海外式の専門的アプローチを採用し、
一人ひとりの身体の悩みに寄り添ったプログラムをご提供しています。
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