現代人の多くが抱える悩みである ストレス・不安感・睡眠の質の低下。
長時間のデスクワーク、運動不足、自律神経の乱れ、スマホ依存など、原因は複数あります。しかし、これらの課題の根本には共通して 「呼吸が浅くなっている」 という身体の状態が存在します。
睡眠の質が悪い人、緊張が抜けない人、疲れが取れない人の多くが、無意識に胸だけで呼吸する “浅い呼吸”になり、脳が常にストレス状態(交感神経優位)になっています。
その状態が続くと、不眠・頭痛・肩こり・集中力低下・気分の落ち込みなどを引き起こします。
その課題に最も効果的に働きかけるのが ピラティスの呼吸(ラテラルブリージング) です。
ピラティスの呼吸が脳と自律神経に働く理由
ピラティスで行う胸式の側方呼吸(ラテラルブリージング)は、肋骨を大きく広げ、横隔膜をしっかり動かし、体幹の深層筋に刺激を与えます。
この呼吸によって以下の変化が起こります:
① 副交感神経が優位になり、脳が落ち着く
深い呼吸は迷走神経を刺激し、心拍数を調整します。
それにより、脳は「今は安全だ」と認識し、身体がリラックス状態へと移行します。
② 酸素が脳に行き届き、集中力が上がる
浅い呼吸では脳への酸素供給が不足し、判断力や集中力が低下します。
ピラティスの呼吸で酸素供給が改善され、思考がクリアになります。
③ ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が安定
継続的な呼吸トレーニングはコルチゾール値を調整し、ストレス耐性を高めます。
睡眠が変わる仕組み
ピラティスは筋肉を大きく動かす激しいトレーニングではなく、
動きと呼吸の連動 によって神経と脳を整える運動です。
睡眠の質が改善する主な理由:
- 深部体温が適度に上がり、夜に自然と下がることで眠りに入りやすくなる
- 呼吸で副交感神経が優位になり、寝る前の興奮状態が落ち着く
- 身体の緊張がほぐれ、脳の過活動(考えすぎ)を抑える
- 日中の疲労感が減り、夜の寝つきが早くなる
実際に、ピラティスを継続する人の多くが
「眠りが深くなった」「夜中に目が覚めなくなった」 と実感しています。
ストレスが強い人ほど呼吸が浅い理由
緊張状態が続くと体は無意識に防御反応を起こし、胸周囲の筋肉が固まります。
すると横隔膜が動かなくなり、さらに呼吸が浅くなるという悪循環へ。
ピラティスは
- 肋骨
- 背骨
- 横隔膜
- 肩甲骨
を大きく動かし、呼吸スペースを広げます。
呼吸が深まり、脳へ酸素が届くと
不安感が減少 → 心が軽くなる → 思考が前向きになる
という変化が起こります。
初心者でもできる“呼吸+脊柱ムーブメント”
まずは1日5分でOKです。
基本エクササイズ例
- 背筋を伸ばして座る or 仰向けになる
- 鼻から息を吸い、肋骨を横に広げる
- 口から細く長く吐き、お腹の奥を引き込む
- 背骨を丸めたり伸ばしたりしながら呼吸を続ける
これだけでも効果は感じられます。
心と身体を整えたい人こそピラティス
- 眠れない
- 寝ても疲れが取れない
- 常に気持ちが焦る
- イライラしやすい
- 呼吸が苦しい感じがする
これらは身体が発するサインかもしれません。
ピラティスは 自律神経・脳・体・呼吸 を同時に整えるため、
ストレス社会に生きる現代人に最適なメンテナンス方法です。
まとめ
| Before | After |
|---|---|
| 呼吸が浅い | 呼吸が深くなる |
| 緊張が抜けない | 副交感神経優位で心が落ち着く |
| 睡眠の質が悪い | 深い眠りで回復力UP |
| 体が固い | 背骨がしなやかになり循環改善 |
心が苦しいときこそ、体から整えることが必要です。
当店は様々な悩みに寄り添いレッスンしております。ご興味ございましたら是非受けてみてください。
